本記事では次の疑問にお答えします.
Kuala Lumpur観光のはてな
- Malaysia観光でおすすめの場所を知りたい
- Kuala Lumpurにある中華街はどんな雰囲気?
- Malaysia華僑の文化を体感できる場所はどこ?
Kuala Lumpurの有名観光名所「唐人街(チャイナタウン)」の一画に新たな観光地「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」ができました.
本記事は次のような方におすすめです.
こんな方におすすめ
- 日本からMalaysiaに旅行予定の方
- Kuala Lumpur在住で地元の観光をしたい方
- Kuala Lumpurで美味しいレストラン・バーを探している方
私はMalaysiaのKuala Lumpurに3年住んでいて,現地のさまざまな情報を収集しています.
現地在住者の視点で,Kuala Lumpurの中華街近くの新しい観光地「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」をご紹介します.
本記事のポイント
- Malaysiaの中華街近くにできた古き良き時代の「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」
- 週末ごとに混雑する中華文化を感じるおすすめの新しい観光地
- 鬼仔巷の近くには,おすすめのレストラン・バーが多数点在
中国から渡ってきた唐人の生活を感じながら,おしゃれなお店を歩くことができる場所です.
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世界各国からMalaysiaの首都Kuala Lumpurを訪れる多くの観光客が「唐人街(Chinatown)」を訪れます.
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チャイナタウンの外れにできた新観光名所
今回ご紹介する「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」は,唐人街から歩いて5分ほどの場所に位置します.
下の写真,奥が唐人街です.写真手前の左手すぐに「鬼仔巷」があります.
Pasar Seni駅から直接歩いて5分ほどです.通りの奥待ったところに,入り口があります.
赤い提灯と隣の黄色いお店「青青(Pandan Republic)」が目印です.
「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」の滞在時間は,食べ歩き込みでで30分から1時間が目安です.
華僑の先祖の暮らしを思い起こす壁画
「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」は,2008年KL開発計画のもと唐人街近くの一画に開発された商業地区で,中庭を中心として中庭を囲むようにお店が並んでいます.
入場は無料です.
紅橋
入り口すぐに,「紅橋(红桥,Hongqiao)」という作品名の橋があります.
橋の欄干の上に腰掛けた,若いcoupleの初々しい恋模様が描かれています.
中庭
橋を渡ると中庭に出ます.
中庭の壁画には,1960年代にMalay半島に移住してきた華僑の日常生活が描かれています.
1960年代は中国大陸では激動の年代です.
1958年大躍進政策が始まり,1960年に終了.
そして1966年,文化大革命へと人民は時代の波に巻き込まれていきます.
壁画
下の壁画にある,「海南茶室」は現在も営業をしています.
壁画の床屋のおじさんの前に実物の椅子が置いてあり,壁画と一緒に写真を撮ることができます.
1960年当時の人々の生活の音を聞こえてきたり匂いが漂ってきそうな時間を超えた空間になっています.
5人の芸術家が,それぞれの個性を活かして華僑の生活を壁画として描いています.
鬼仔巷の創作に関わった芸術家
- 郭先楠
- 陈国胜
- 祝福荣
- 周永友
- 黃烈明
壁画の横にQR codeがあり,QR codeを読み取ることで作家情報と壁画の解説をみることができます.
美食基地
『鬼仔巷』の周りは「美食基地」という名前のrestaurant街になっています.
唐人街周辺のおすすめ見どころ・レストランは次の記事にまとめましたので,あわせてお読みください.
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流行の中華料理やデザートなど,美食の宝庫です.
「鬼仔巷」の歴史
「鬼仔巷」の読み方「Kwai Chai Hong」は,普通话(中国の標準語)ではありません.広東語の発音です.
広東語から直訳すると,次の意味になるそうです.
鬼仔巷の解釈
- 「Ghost Lane(鬼のいる小径)」
- 「Little Demon Alley(幽霊通り)」
→ Kwai Chai Hong: Neglected lane in KL's Chinatown restored
「鬼仔巷」の名前の由来には定説はありませんが,名前の由来に関する説を2つご紹介します.
鬼仔巷の名前の由来諸説
- 雨の日に遊ぶ子どもに由来する説
- 非合法な活動(賭博,阿片,売春)を営む人に由来する説
雨の日に遊ぶ子どもに由来する説
雨の日に巷で飛び跳ねて遊ぶ子どもたちを,大人たちが揶揄して「鬼仔」と呼びました.
ビー玉で遊ぶ子どもたちの壁画があり,時代を超えて楽しそうな子どもの声が聞こえてきそうです.
子どもたちが遊びまわる声を聞くと住民の人は,子どもたちが悪ふざけをしていると思い,「死鬼仔」と読んだようです.
「死鬼仔」は,日本語で言うと「悪ガキ」が語感として近いです.
「悪ガキのいる巷」と言うことで『鬼仔巷』と言う地名が定着した説です.
香川照之さんが出演されている姜文(Jiang Wen)監督の中国映画『鬼子来了(邦題:鬼が来た)』をご覧いただくと「鬼子」のもつ言葉の意味がよくわかります.
非合法な活動(賭博,阿片,売春)を営む人に由来する説
「鬼仔巷」があった場所は,かつて非合法な活動の中心となっていました.
非合法なことに従事する人々とは,次のような種類の人たちです.
- 賭博をする人(赌鬼)
- 阿片に手を出す人(烟鬼)
- 売春をする人(嫖鬼)
次の写真は,窓からスカーフを出して手招きする妓女の壁画です.
「鬼仔巷」は,非合法なことを生業とする人々がたむろする場所として認識されていたようです.
日の当たらない場所で活躍する人々の集まる場所として,地名が鬼仔巷となった説を唱える人がいます.
『鬼仔巷』への行き方
電車で行かれる方は,Pasar Seni駅で下車してください.駅から徒歩5分ほどで到着します.
『鬼仔巷』周辺に何箇所か有料駐車場もありますので,車で行かれる際はぜひ周辺の駐車場をご活用ください.路方に停めるのは混むので,おすすめしません.
住所 Lorong Panggung, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
公式site
まとめ:60年前に中国からマレーシア移住してきた人々の日常が感じられる
Kuala Lumpur観光に来たら唐人街(チャイナタウン)とあわせて,新たな観光名所「鬼仔巷(Kwai Chai Hong)」も訪れてみてください.
現代のMalasyiaでは華僑の子孫たちは経済的には比較的豊かな暮らしをしていますが,移住した当時は決して楽な生活ではありませんでした.
壁画に書かれた当時の華僑の生活に思いを馳せてみると,ふと壁画の中の子どもたちの遊びごえが聞こえてきそうです.
「鬼仔巷」周辺には,次々に人気の飲食店が出店していますので美食を片手に1960年台の華僑の生活に想いをはせてみてください.
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