Malaysiaの東,Borneo島にあるKota Kinabalu(通称:KK)に3泊4日で旅行してきました.
Malaysiaで駐在員をしている私が,感染症対策で外国人観光客がいない中,ただ一人外国人旅行者としてKota Kinabaluを旅行した体験記をまとめた後半になります.
まだ前半をお読みでない方はまずは,旅行前半をお読みいただいた後,この記事に戻ってきてください.
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旅行記の前半を読んだけれど忘れてしまったという方も,おさらいをしてください.
2日目後半:あきらめずに自力で観光できる場所を探す
Kota Kinabalu3泊4日の旅行記のうち,2日目前半までは旅行記前半記事に書きました.
ここらは2日目後半以降の出来事を書きます.
東シナ海の島めぐり,港から離れるにつれて透き通る海
思うようにKota Kinabaluの大自然を観光できないので,最後の望みをかけて島めぐりをするために船乗り場『Jesselton Point Ferry Terminal 』へ行きました.
Kota Kinabaru中心地から見て北の港に位置します.
フェリーのチケット売り場はほとんど観光客はいませんでしが,幸いフェリーは運行しているようでした.
売り場は明らかにお客の数よりも従業員の数の方が多かったです.
いくつか窓口があり異なる業者がチケットを販売しています.
私一人を取り合って業者同士が売り込みをかけてくるので,慌てて一つ窓口を探して言われるがままに「Manukan島」行きのチケット RM 30(日本円 850円)を購入しました.
フェリー・チケット代とは別に,島に到着すると入島料 RM 20(日本円 550円)を払います.
チケット売り場を出ると港に面した場所はレストランになっています.
ここでKota Kinabaluに来て初めての猫に出会いました.
三毛猫はお腹が大きくて妊娠していました.街中では猫をあまり見かけませんでしたが,やはり港には猫が多いです.
待合所のベンチで本を読んで待っていると,予定時刻を10分ほどすぎて出発の知らせがありました.
小型の船に20人弱が乗り込んで目的地に向かいます.
Kota Kinabaluに近い海は濃い青だったのですが,船が港から離れるにつれて海の色がどんどん緑色に変わっていき,透明度が増していくのがわかります.
【コタキナバル旅行記】
Jesselton Point Ferry TerminalからManukan 島への船旅。
徐々に海の色が透き通っていくのが分かりました。
水着を持っていくことを忘れてしまい後悔。 pic.twitter.com/rWYB8FFwuG
— こにゃん🇲🇾@マレーシア駐在員 (@Konyan_blogger) April 16, 2022
宿泊していたホテル周辺では泳ぐ気がしませんでしたが,小島に近づくにつれて海水の質が明らかに違っており水着を持ってこなかったことを後悔しました.
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船に乗っていた時間は約20分で,目的地「Manukan島」に到着します.
桟橋から下を見ると,透き通った海水の中で小魚が泳いでいるのが見えます.
Kota Kinabalu港の海は泳ぎたいという感情が起こらないほど綺麗ではありませんが,港から10kmも離れていない小島の海で透き通るような海水があることに驚きです.
桟橋を渡って小屋に入り入島料 RM 20を支払います.小屋の中には売店がありました.
島に着くと旅行業者の人が島での活動を説明してくれます.主にはダイビングとスノーケリングです.
島に着いて気がついたのですが,水着を持ってくることを忘れていました.
「Manukan島」の海水は手の届きそうなところに小魚が泳いでいるのが見えるくらい綺麗です.
水着を持ってこなかったことを後悔して泳ぐことは見送りました.
代わりに島にあったカフェで冷たい飲み物を飲みながら本を読んで,帰りの船の時間まで2時間ほど過ごしました.
島を歩いていると宿泊施設『Sutera Sancturay Lodges』を見つけて,孤島に滞在する事ができるようです.日中は海で遊んで,夜は人のいないビーチで海を眺めるという滞在は良さそうだなと思いました.
\簡単予約/
帰りの船は予定時刻から30分ほど遅れての出発でした.帰りの途中に別の島に立ち寄り,島に滞在していたお客を乗せてKota Kinabaluの港に帰りました.
Kota Kinabaluにも免税店?
船乗り場『Jesselton Point Ferry Terminal 』のすぐ横に免税店『Jesselton Mall』があります.
地上1階が免税店売り場になっていて,2階には日本食店と洋食店がありました.
免税品としては主に化粧品が売られていました.
化粧品は免税品として売られていましたが,お酒は免税品として販売されていませんでした.
海外の旅行客がほとんどKota Kinabaluに旅行で来れないため,免税店は閑散としていました.
Sabah州立博物館は寄ってみたけれど,あまり収穫なし
Borneo島の歴史を学ぼうと思い「Sabah州立博物館(Sabah State Museum)」に立ち寄りました.
博物館に向かう途中にGrabの車窓から大きなモスクが見えました.
昔だったらモスクを見て感動することですが,Malaysia在住3年目ともなると,日常の光景の一つになってしまいました.
Kota Kinabaluではむしろ街の中心部に教会があり,Isalam国家としては意外な感じがしました.
Grabの車には十字架がぶら下がっていたりして,Malay半島からくると本当に違う国に来たような感覚になります.
博物館に到着すると,滝のように水飛沫がたつ看板を横目に入館手続きをします.
東Malaysia最大の博物館の一つであるSabah州立博物館と聞いて入館すると,真っ先に目に飛び込むクジラの標本に目を奪われます!
2006年12月に発見された20m以上はあるニタリクジラ(Bryde's Whale)の骨は,かつて生きていた時の荒々しさを今も宿している気がしました.
Sabah州立博物館全体は,日本の市立博物館ほどの規模で,Sabah州の歴史,自然,風俗について展示物で紹介をしています.
展示物の説明にはMalay語表記以外にも英語表記もあるので,Sabah州の歴史,風俗史を学ぶには良い場所です.
特に,Sabah州人口の60%以上を占めるDusun民族とKadazan民族については非常に参考になりました.
Kota Kinabalu空港に降り立った時からMalay系とは肌色の異なる人が多いとは思っていたのですが,Dusun民族とKadazan民族について博物館で初めて知りました.
私にはMalay系とDusun民族やKadazan民族の方が似ているような気がしましたが,不思議なものです.
2日目の夕食は海鮮,料理の種類が多くて味もまろやか
ホテルの部屋に帰りシャワーを浴びて,日中の観光の疲れを癒します.
夕日を見ながらお酒で乾杯をして,夕食に向けて出発をします.
2日目の夕食は,海鮮料理を食べたくて人気料理店『Suang Tain Seafood(双天海鮮樓)』を選びました.
お店の横には水槽があり,調理直前に海鮮を水槽から取り出して鮮度が高い料理を提供してくれることで有名です.
新鮮な海鮮が日本人にも食べやすい料理をされて出されて,料理の値段も妥当な範囲です.
日本であまり見かけませんが,柔らかい甲羅の蟹を丸ごと揚げた「Soft Shell Crab 2個 RM 24」(日本円 650円)が美味しかったです.
揚げたかには少し脂っこいのですが,レモンを絞って食べると爽やかな風味となり,甲羅ごとまるっと食べられます.
「アサリのスープ RM 14」(日本円 380円)はアサリの出汁がスープに出てきて,生姜の味わいとともに体が温まる味でした.
Welcome Seafood Restaurantも大人気!
レストラン『Suang Tain Seafood(双天海鮮樓)』で夕食をとったあと,リゾートに帰るまで散歩をしていると突然にぎやかなレストランに出会いました.
お店の名前は『Welcome Seafood Restaurant』で,Kota Kinabaluに訪れた団体観光客がよく利用するレストランとして有名です.
私が通りかかった時もすごくお客が多くて,活気があるレストランでした.
私も興味があったのですが,今回の旅では『Welcome Seafood Restaurant』にて食事をする機会はありませんでした.
レストラン『Suang Tain Seafood(双天海鮮樓)』にはMalay系のお客さんはいませんでしたが,『Welcome Seafood Restaurant』にはMalay系のお客さんが多くいました.
散歩を終えてリゾートに帰り2日目が終わりました.
3日目:街中を走り回ったけど,ホテルでゆっくり過ごしても良かったかもね
Kota Kinabalu旅行3泊4日の3日目です.
翌日は早朝便でKuala Lumpurに帰ることから,実質3日目がKota Kinabaluで活動できる最後の日です.
Borneo山への遠出は諦めて,Kota Kinabalu市内で遊び回っていますが,無邪気に最後の悪あがきをしようと色々Grabで動き回りました.
動物園は閉鎖中なのでBorneo鉄道へ
3日目の朝からどこに行こうか考えて思いついたのが動物園『Wildlife park』です.
Kota Kinabaluに来たならば,テナガザル,オラウータン,マレータイガーなど固有の動物に会いたいと思いました.
Internetで動物園が開園しているか確認しようとしても情報が確かめられないので電話をかけることにしました.
Malaysia国内で美術館・博物館・動物園を訪れる際は事前に営業しているかどうかを確認しておいた方が良いです.
Malaysiaでは公表している休日以外にも予告なしに公共施設が閉鎖していることがあるので訪問前の事前確認は必須です.
日本のように公式siteでも閉鎖のお知らせがないので,Malaysiaでは訪れる事前に電話・SNSで開いているかどうかの確認をすることをおすすめします.
Grabで運転手を呼んでいる際も動物園に動物園に電話をかけたのですが,一向に電話が繋がらないため怪しいと思いました.
SNSで調べると1週間前の大雨で土砂崩れがあり動物園は一時閉業しているという情報がありおそらくいまでも閉業しているだろうと判断して急遽動物園に行くことをやめました.
動物園は閉鎖しているものと諦めて,代わりに「Tanjung Aru駅」を訪れて鉄道を見てきました.
私が滞在したリゾート『Shangri-La Tanjung Aru Resort』から車で5分ほどの距離にあり,KK国際空港からも同じくらいの距離にあります.
本当は,100年以上前に敷かれた鉄道を蒸気機関車で走る北Borneo鉄道に乗りたかったのですが,私が訪れた時は”修理中”でした.
北Borneo鉄道に乗るには事前に予約をしておいた方が良いです.
私が駅を訪れた時は,長い間放置されていたような寂しい列車が停まっていました.
日本の大正時代を思い浮かべさせるレトロな向かい合わせのテーブル席があります.
車窓の外にBorneoの自然を崇めながる列車旅行はさぞ楽しいだろうなと想像してワクワクしました.
蒸気機関車の旅ではかつての旧英国領だった頃を彷彿とさせるお弁当もでるそうです.
ココナッツ・ミルクから作る辛い麺料理「Laksa」でお昼ごはん
3日目のお昼は,あまり運動をしていないこともあり,街中で軽食として「Laksa(ラクサ)」を食べることにしました.
LaksaはMalaysiaでよく食べられる麺料理で,ココナッツ・ミルクのスープをベースに海老の出汁を加えた辛めの味付けです.
ココナッツ・ミルクのまろやかな味わいのなかに,カレーの辛味が加わり不思議なまとまりまりがあります.
香辛料がやや強めなので慣れないと食べづらいですが,海老の味が染み出していてとても美味しいです,
小ぶりなプラスチックのお椀に盛られた「Laksa」が運ばれてきました.値段はなんとRM 9(日本円 250円)です!
ライムを軽く絞って柑橘の心地よい酸味を加えるところが味をひと段階変えてくれます.濃厚なココナッツ・ミルクのスープを最後まで飲んでごちそうさまをしました.
Malaysiaは相変わらずB級グルメの層が厚くて,街歩きをしていて手軽に一品料理を楽しめるところが好きです.
昼食後はKota Kinabaluの街歩き
お昼ごはんを食べた後は,ぶらぶらとKota Kinabaluの街を散歩します.
Malaysiaは車で移動をすることを中心に設計されていますが,Kota Kinabaluはまだ歩行者向きに道路が設計されていて,街も綺麗で歩いていて楽しかったです.
Sabah州Kota Kinabaluを走る車の番号は「SAB」で始まるものが多かったです.
Sabahの頭文字をとった車番号ですが,それほどたくさんは番号がないだろうなと変な心配をしてしまいます.
マッサージで旅行の疲れを癒す
散歩を30分ほどして良い感じに足が疲れたところで,マッサージで旅行の疲れを癒すことにしました.
利用したお店は『Eden Reflexology Centre』です.
地上階の受付で足マッサージ 1時間,体マッサージ 50分,頭マッサージ 10分の合計2時間 RM 110(日本円 3,000円)のコースを申し込みました.
受付後に地上2階に案内されてマッサージがあります.
マッサージ師は男性と女性を選ぶことができます.お客は男性と女性は同数でした.
店内には賞状が飾られていて,マッサージ店として認知されていることが分かりました.
店内はやや狭いので,隣のお客同士が話をしていると聞こえてきてしまいます.
Kota Kinabalu旅行では色んなところに行こうと企くわだてましたが,リゾートでゆっくりしながら,日中は街中をあてもなく歩いて最後はマッサージを受けるだけでも随分と楽しかった旅行となりました.
Kota Kinabalu最後の夜はWaterfrontの屋台で
東Malaysia最後の夕ご飯は,東Malaysiaで採れた海鮮料理を食べたいなと思い,港沿いにある屋台街に行きました.
Kota Kinabaruの市内から見ると北東に位置する屋台街『Todaku Waterfront Haker』は,タクシーを降りた瞬間から多くの人から発せられる熱気が伝わってきます.
感染症対策で海外からの旅行客はいませんが,夜の中で賑やかな声がいつまでも鳴り響くほど地元の人だけで混雑していました.
港に着くまでの道も混雑をしていますが,屋台街『Todaku Waterfront Haker』に足を踏み入れると新鮮な魚介類で客引きをするレストランの呼び込みに捕まります.
店頭に並べられた魚介類は新鮮であるだけでなく手のひらよりも大きくて,びっくりしました.
どのお店の平台にも大きなエビ(?)が載っていて,店員の方が「近くに寄って見なよ」と言われて顔を近づけるとエビがまだ活きていて驚かせる芸がどのお店でも行われていました.
屋台は10軒近く港沿いに並んでいます.私は屋台の中でも海に面していて一番お客が多いお店に入りました.
お客さんはMalay系,Dusun系,Kadazan系の人がほとんどを占めていて,あまり中華系の人はいませんでした.
店員の方は地元のDusun-Kadazan系の人でしたが,英語を話せることはもちろんのこと,中国語も流暢に話していて中国語で尋ねると中国語で詳しく料理の説明をしてくれました.
席の数メートル先の距離は真っ暗な海で,海に浮かぶ漁船が波で静かに揺れていました.
席で料理の注文をすると,厨房に注文が伝えられてさっきまで店先で飾られていた海鮮を手に取って料理を作り始めてくれます.
一品目に注文した料理は,胡椒で炒めた貝料理 RM10(日本円 280円)です.貝殻が閉じていて食べずらかったので,店員の方にお願いすると丁寧に貝を開けてくれました.
2品目は「空芯菜の炒め RM 8(日本円 220円)」です.
空芯菜の炒めを食べて気がついたのですが,お店は中華系ではないため,期待していたような油とニンニクの香りがからまった空芯菜の味ではありませんでした.
食べられる味付けではありますが,全体的に水っぽかったです.
最後の料理を待ちながら,数メートル先に浮かぶ船が揺れるのを眺めて3泊4日のKota Kinabalu旅行の思い出に浸ります.
最後となる3皿目は辛味噌の魚のBBQを食べました.
白身の魚は淡白な味で食べやすかったです.辛味噌もこくがなくて,私としてはもう少し味噌にコクが欲しかったところです.
Kota Kinabaluに来たら港近くの屋台街『Todaku Waterfront Haker』はおすすめです!
異国情緒ある雰囲気で新鮮な魚介類を食べることができます.
注意ポイント
ただしお酒は提供されないので,自分でお酒は手配する必要がある点はご注意をしてください.
4日目:Kona Kinabaluとお別れ,また会う日まで!
4日目の朝9:00の便で帰国するため,朝早く起きてリゾートで朝食を食べてすぐにKota Kinabalu空港に向かいました.
Kota Kinabalu国際空港までの15分ほどの道のりは空いていてあっという間に空港に到着しました.
空港まで運転してくれたGrab運転手の方はDusun系で,Kota Kianabaluの民族構成,学校で教えられる言語,Malay系による東Malaysia統治など有意義な見解を教えてくれました.
Kota Kinabaluは首都Kuala Lumpurと同じくMalaysiaでも人口が最も多い都市の一つですが,二つの都市は成り立ちから現在に至るまで異なる都市と感じました.
東京人である私が大阪に行くとまるで違う文化圏に入ったと感じるような感覚を,Malay半島から東Malaysiaに行くと味わうことができます.
Kota Kinabaluは武漢肺炎による国境封鎖の影響を受けて外国人旅行者が激減して旅行業の多くが廃業している悲惨な状況となっています.
それでも,Kota Kinabaluを訪れると東Malaysia独自の自然に心が癒されてただ夕日を眺めているだけで3泊4日は過ぎ去ってしまいました.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.Kota Kinalu旅行記前半と滞在したホテルの宿泊記もお読みください.
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