2020年12月ついにMalaysiaから日本に一時帰国することができました.
感染症予防策で緊張高まる中の,KLIAと成田空港の体験談をご紹介します.
これから帰国を予定されている方にとって有益な情報となれば幸いです.
いざ出国,KLIAの出国手続き
Malaysia出国schedule
KLIA(Kuala Lumpur国際空港)で搭乗する1日のscheduleは次でした.
- 20:00 自宅出発
- 21:00 KLIA 出発口到着
- 21:30 出国手続き
- 21:50 軽食@Plaza Premium Lounge
- 22:30 搭乗
- 22:50 離陸
いろいろ書類は準備をしていたのですが,手続き自体は感染症拡大前とほとんど同じでした.
KLIAに移動
22:50初のJAL 724便に搭乗するために,21:00ごろにKLIA(Kuala Lumpur国際空港)に到着しました.
2020年12月時点で,KL,Selangor州はCMCO中でしたが,州境をこえる移動制限は解除されていて空港に向かう道路は空いていました.
空港に近づくに連れて,どんどん車数が減っていきます.
KLIA出国hall前の道路はタクシーで一杯なのですが,感染症対策でほぼ鎖国状態のMalaysiaの空港は例外なく閑散としています.
いつになると,Malaysia鎖国を解けるのでしょうか?
KLIAでの出国counterは職員の方が出国者より多いかも
出国hallは,数えるほどしか人がいませんでした.
空港職員の方がもしかしたら空港利用客よりも多いのではないかという状況でした.
Check-in counterは空いていて待ち時間0でした.
出国counterも人はほとんどいませんでした.
不思議なのは,出国counterは窓口がたくさん開いていることです.
これだけ人が少ないのだから窓口を絞っても良いのではと思いました.
出国の手続きは簡単
出国に際して,特に書類の提示は求められませんでした.
再入国に必要な書類も準備はしていましたが,出国手続きは以前と同じでした.
PCR検査の陰性証明書の提出もありません.
感染症に関しては空港は「去るものは追わず」という方針なのですね.「来るものは拒まず」というところは違うようですが.
手荷物検査所は,暇そうにしている検査担当員の人が念入りに荷物を検査しているので少し緊張しました.
荷物内にやましい物があるわけではないので,緊張する必要はないのですが不思議と緊張してしまいます.
KLIA本館と別館をつなぐ電車が停止
私が利用したときはKLIA空港内の電車は停止していました.
別棟のterminalに向かうために,電車の代わりにバスが運行していました.
電車乗り場の横を通り抜けて地上階のバス乗り場に向かいます.
バスに乗って滑走路を眺めていると,滑走路には使用されていない航空機が一列に並べられていました.
AirAsiaの航空機が死んだように滑走路でいつか飛ぶ日を待っている光景は見るに耐えませんでした.
免税店は閉店,飲食店は開店
出国後の免税店はほとんど閉まっていて,一部の飲食店が開いているだけでした.
活気あった場所が今は静まり返っていて,Zombie映画に迷い込んでしまったような寒気がしました.
免税店で最後のお土産を購入を考えられている方は,お気をつけください.事前に市内でお土産を買い揃えておいてください.
慌てて搭乗
「Plaza Premium Lounge」内も静かでした.簡単に食事をとって,搭乗時間までの小一時間を待ちます.
いつも搭乗時間になったらloungeをでて,搭乗口に向かいます.
いつも搭乗口で列に並ぶので,搭乗口に着く頃にはbusiness classなどの優先搭乗客の案内が終わっていて,ちょうど私の順番になっていてちょうど良いのです.
今回は違いました.
搭乗時間22:20を過ぎてloungeを出たらすぐに,見知らぬ電話がかかってきました.
「あなたは最後の搭乗客だ.今どこにいるんだ?」と苛立ち混じりの声でした.
搭乗客数が少ないために,搭乗時間と同時に搭乗最終案内になりました.
私も焦って小走りで搭乗口に向かいました.最後の搭乗客になったのは10年ぶりです(汗)
日本に向かう飛行機内は一列一人
JAL 724便に乗り込んで,機内を見渡すと20数名の乗客しかいませんでした.
300席近い座席のうち,20席しか埋まっておらず航空会社の経営危機を肌に感じました.
上の写真は,最後の乗客として乗り込んだとこにとった写真です.「1列に1人乗客がいるか?」どうかというくらい乗客数が少ない…
いつもは搭乗口が閉まってから,離陸するまで時間がかかります.
他の航空機が離陸をする順番待ちに並ぶのですが,今回は離陸の順番待ちもなく10分くらいで離陸をしました.
乗客の70%は日本人,30%は外国人の方でした.
機内の変化としては,次の3つです.
- 乗客数が30人ほどしかいない
- 機内販売がない
- 客室乗務員の方は,ゴーグルとマスク着用
1時間ほど映画を見て,すぐに寝てしまいました.
どんなに飛行機を飛ばしても,「空気を運んでいる」だけでは利益は出ません.
減便はできても,飛行機を全く飛ばすという選択もできないところが航空会社の難しいところです.
今回私がMalaysiaから日本に帰国できたのも航空会社のおかげです.
”交通機関”としての性格を考えると,国が援助して航空会社の経営を継続させることは必要だと感じました.
成田空港着
成田空港入国schedule
JAL 724便に乗った私が成田空港に到着したのは,早朝6時ごろでした.
海外からの帰国者は,公共交通機関を利用しないように勧告されています.
家族・友人の方に空港に迎えをお願いする予定の方は,お出迎えの時間が読みづらいと思いますので,ご参考になればと思います.
- 6:00 成田空港に着陸
- 6:30 待機場所で帰国後の待機場所など情報記載
- 6:45 唾液検査
- 7:15 記載した情報を窓口で提出,検査結果まで再度待機
- 8:00 検査結果は陰性,入国手続き
- 8:15 手荷物を受け取り,税関手続き
- 8:30 入国完了
成田到着
機内放送で,外の気温は5度だと知ります.
平均気温30度の東南Asiaに体が調整されているので,外気5度の寒さに体が耐えられるか不安になってきます.
搭乗口から出ると,やっぱり寒い!
同じ飛行機に乗り合わせた乗客数は20数人だったので,降機の待ち時間はあっという間でした.
いつもと違うのは,国際便,国内線の乗り継ぎがある人が優先して案内されていました.
歩く歩道に乗って外を見ると,日の出が航空機を照らしています.
朝差し込む日光が暖かくて,もう少しで年の瀬だなと感じます.
窓の外の航空機は,JALばかりです.他の航空会社の機体は見当たりません.
感染症対策のため待機場所へ
想像通り,成田空港内は静まり返っていました.
ガラス越しに搭乗側の様子も見えますが,空港職員以外は人がおらず空港内のお店もほとんど閉まっていました.
私を含めて同じ便の乗客一同は,検査前の待機場所に案内されました.
QR codeを読み込んで国の感染症予防策に関する情報提供に協力します.
個人情報とともに,自主隔離場所,成田空港かの移動手段等を入力します.
成田空港のWi-Fiに接続してQR codeを読み取ります.
QR codeが印刷された紙は,KLIAでcheck-inするときに渡されるので,Malaysiaの離陸前に済ませておくと成田空港に到着後は円滑になります.
到着時の唾液検査
3,4人ずつ呼び出されて,検査場所に連れて行かれます.
鼻に綿棒を入れる検査を予想していたら,唾液検査でした.
係員の人に唾液採取の容器を渡されて,容器下の1cmほどの場所に引かれた黒い線のところまで唾液を入れるように指示されます.
唾液採取の場所は,個別の空間に仕切られていています.
仕切りに入ると壁には,「梅干し」と「レモン」の写真が貼られています.唾液が出やすいようにという工夫だと思います.
唾液採取所は一種のシュールさがありました.
入国後の連絡先登録
唾液採取が終わると,次の場所に案内されます.
問診窓口に並んで,QR codeで回答した情報と健康状態のアンケートを係員に提出します.
入国後もLINEで健康状態の確認をするそうなのですが,私は日本の電話番号がないので,emailで連絡を受け取ることにしました.
新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」を義務的にdownloadする指示もありませんでした.
自主隔離期間中,日本入国者の移動管理はあくまで”自主”なのだと感じました.
Malaysiaの感染者追跡アプリ「MySejahtera」で特訓を受けているので,日本に到着して緩いなと感じます.
1時間後に唾液検査の結果
窓口での情報提出が終わると次の待機場所に案内されます.
唾液検査結果が出た人から順に,番号で呼び出されます.
早朝便だったので,うとうと寝ていたところに私の番号(50番目)が呼ばれました.
1時間くらい経っていました.早く結果が出たと意外に感じました.
唾液検査の結果は陰性でした.
陰性証明書として,赤い紙を渡されます.赤い紙を入国管理局員に渡すように言われます.
荷物受取所には,すでに荷物が回転台横に取り置かれていてました.
最後の入国管理で,赤い紙に印刷された陰性証明書とともに,税関申請書を提出して晴れて入国ができました.
意外に早かった入国
入国ができた時刻は8:30でした.
ポイント
成田空港に飛行機が着陸した時刻が6:00前でしたので,合計で2時間半ほど到着から入国まで掛かりました.
帰国者は,公共交通機関を利用した帰宅を避けるように勧告されています.
成田空港の入国者お出迎え口横にある地下1階へ向かうエレベータは,電車につながっています.
エレベーター横には空港職員の人が立って不届き者がいないか見張っているようでした.
空港から自宅までの間,公共のお手洗いは利用できないことになっています.
できれば空港でお手洗いをすますことをお忘れなく.
成田空港のレストラン街
私の場合は家族に車で迎えに来てもらったのですが,検査時間が読めず迎えに来てもらう時間を11時にしました.
予想外に早く検査が終わり入国ができたので,空港内で2時間ほど時間を過ごすことにしました.
成田空港3階,出国counterのある階に行くと,予想通りほとんど人がいません.
出発便の案内板も,ずっと見ていても切り替わりません.
1日の航空便が全て1画面で収まっていて,日本語と英語の切り替わりを除くと,航空便情報の切り替えがありません.
2020年10月の成田空港旅客利用客数は、350,643名(速報値)です.
国内線を除いた,国際便の旅客利用者は118,739名でした.
単純に31日で割ると,1日あたりの成田空港旅客利用者数は1万人超,その内国際便利用客数は4千人前後です.
第2terminalの出国便は1日30便程度しか記載されていませんでした.
到着便も同数だとすると,1便あたり平均70名前後しか登場していない計算になります…
Malaysiaは,空港の出入り口でMy Sejahteraによる登録と体温検査が義務付けられています.
成田空港は,出入り口での検査がなく緩いなと思いました.
もしかしたらcameraで体温検査はしていると思うのですが,個人情報の登録がない点は緩いなと思います.
成田空港第2 terminal内,4階でcoffeeを飲もうと思って足を踏み入れた途端お店が閉鎖していました.
空港施設内のお店の顧客は旅行客ですので,一時的な閉店は止む無しです.
Credit cardのloungeも閉鎖していて消沈しました.
セブンイレブンは,空港職員と思われる人が利用しているだけで,ほとんど旅行客の姿はありませんでした.
11時まで空港内のベンチでのんびりと過ごして,無事家族が迎えにきてくれて車で自宅に向かいました.
まとめ
新型肺炎が流行してから初めての日本帰国を無事果たすことができました.
Malaysiaの出国は,普段よりも円滑なぐらいで,待ち時間がほとんどありませんでした.
出国に際して書類の提示等もなく,空港内に人がほとんどいないことを除けば,普段と手続きは変わりませんんでした.
日本の成田空港は,早朝から多くの空港職員,関連会社の方が検疫体制に臨まれていました.
私の場合,唾液検査も1時間ほどで完了して早く入国ができました.
当時の移動手段が限られるので,うまくご家族・友人の方と連絡をとって当日の予定を決めていただければ幸いです.
KLIA出国
- 20:00 自宅出発
- 21:00 KLIA 出発口到着
- 21:30 出国手続き
- 21:50 軽食@Plaza Premium Lounge
- 22:30 搭乗
- 22:50 離陸
成田空港入国
- 6:00 成田空港に着陸
- 6:30 待機場所で帰国後の待機場所など情報記載
- 6:45 唾液検査
- 7:15 記載した情報を窓口で提出,検査結果まで再度待機
- 8:00 検査結果は陰性,入国手続き
- 8:15 手荷物を受け取り,税関手続き
- 8:30 入国完了