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52年ぶりMalaysia全土で緊急事態宣言発令,真の目的とは?国民生活はどう変わる?【Malaysia 感染症対策】

2021年1月14日

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Konyan
Konyan

こんにちは,Konyan(@Konyan)です.

MalaysiaのMuhyiddin首相は,2021年1月12日にMalaysia全土を対象とした緊急事態宣言が国王に合意されたことを発表しました.これをもって,Malaysiaは1月11日から8月1日までの期間,緊急事態宣言が施行されることになります.

Malaysia国外の人からすると,衝撃的なnewsとして写っているようですが,緊急事態宣言の背景と国民の受け止め方を理解すると違うように見えてきます.

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不意打ちのMalaysia緊急事態宣言

Muhyiddin首相は特別会見の場で,2021年1月12日にMalaysia全土で緊急事態宣言を発令することを発表しました.

Muhyiddin首相による,当日緊急事態宣言の特別会見はYouTubeで観ることができます.

緊急事態宣言がなぜ不意打ちだったかというと,特別会見の前日の1月11日に首相がMCO(Movement Control Order,行動制限令)を主要都市を対象に発令をしたからです.

いわゆるlockdown(都市封鎖)といえる,国民の権利を制限して感染症の抑え込みを宣言したばかりにもかかわらず,翌日に追加で緊急事態宣言を発令しました.

MCO 2.0の導入,医療を守る砦か経済を壊滅させる劇薬か【Malaysia 感染症対策】

劇薬といえる都市封鎖を発令したことで,国民の活動は大部分制限されることになりました.正直私も,緊急事態宣言の報道を聞いた時は,MCOと緊急事態制限を同時に実行する意味が分かりませんでした.

緊急事態宣言の内容を振り返り,緊急事態制限に至った背景を探ってみたいと思います.

緊急事態宣言の首相会見

困っている人

Muhyiddin首相の会見はMalay語で内容が分かりませんでした…緊急事態宣言の内容を教えてください.

Konyan
Konyan

緊急事態宣言の要点としては3点あります.

  • 国民生活には大きな影響はない
  • 感染症患者のための医療機関を確保する
  • 国会は閉鎖して,総選挙は延期

緊急事態宣言の内容をまとめます.

  • 憲法第150条第1項に基づき,Malaysia全土を対象とする緊急事態宣言の提案を国王が合意
  • 本措置の実行は,2021年1月11日から8月1日まで.感染症の状況で早めに終了する可能性あり.
  • 緊急事態宣言の目的は,新型肺炎の感染抑制.加えて,いくつかの地域で発生している洪水.
  • 緊急事態宣言は,軍事クーデターではない
  • 夜間外出禁止令は発令されない
  • 緊急事態宣言中も,経済活動は行われる
  • あらゆる選挙活動は取りやめとなり,総選挙は延期
  • 国会が閉会する一方で,国王による条約の制定が可能になる
  • 民間病院を借用して,感染症患者の受け入れを可能にする
  • SOP違反者への罰則強化
  • 買いだめ,物価の不当な吊り上げを防止

Malay Mail:Ten things to know about: Malaysia’s Emergency 2021

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緊急事態宣言の目的とは?

緊急事態宣言の発令される前に,すでにMCO 2.0が発令されています.

緊急事態宣言の目的は「感染症の拡大防止」と首相は特別会見で述べていますが,MCO 2.0だけでも充分に国民の行動を制限して感染症を抑え込むことができるはずです.

過去の緊急事態宣言の発令内容を見ると,夜間外出禁止令が発令されています.今回の緊急事態宣言の内容を見る限り,国民の私権を制限する部分は少ないです.

過去の緊急事態宣言の内容は下記記事をご覧ください.

【Malaysia 雑記】2回目のCMCO 11日目,CMCO解除まであと3日で再び事態混乱へ

緊急事態宣言の目的はむしろ「総選挙の延長」にあったのではないかと私は考えています.

2020年3月に発足したMuhyiddin政権は,与党連合で国会の過半数を辛うじて獲得していますが,支持数は流動的で危うい政治運営を強いられています.首相は着任後,一度も国民投票による総選挙を行っておらず,2021年の総選挙で国民の信用を得られるか不透明です.

与党連合の中でも最大の議席数を持つUMNOからは早期の総選挙を求められており,Muhyiddin首相は総選挙の時期判断で板挟みにあっていました.

緊急事態宣言により総選挙を延期して,首相自身の政治生命を延命したと言われています.もし,本当に総選挙の延長が目的であったとすると,Muhyiddin首相の作戦通りの結果となりました.

感染症が再拡大をするのを恐れて,総選挙を延期する緊急事態宣言という苦渋を強いられたというMuhyiddin首相.

私には白々(しらじら)しく聞こえました.

前日のMCO 2.0会見は録画?

少し混乱をしますが,緊急事態宣言は会見の行われた1月12日の1日前,1月11日から有効になっています.国王の合意が得られた1月11日が起点となっています.

1月11日17:30,Muhyiddin首相は国王に謁見して緊急事態宣言を提案したとされます.謁見した時間は45分.したがって,18:15に首相は国王の元を去ったと思われます.

一方で,Muhyiddin首相は18:00から国民向けにMCO 2.0発令の会見を中継で行っています.噂では,事前に録画した会見内容を会見時間に放映したと言われています.

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緊急事態宣言でMalaysia国民の生活はどう変わる?

緊急事態宣言だけを論じるならば,国民生活への影響は大きくありません.

Malaysia国外では,「Malaysia,8月1日まで緊急事態宣言発令」という報道が大々的に伝わっっていますが,むしろ,1月13日から1月26日まで施行されるMCO 2.0の方が国民生活への影響が大きいです.

緊急事態宣言は,「MCO 2.0」を「MCO 2.0 Pro」に変更するくらいの影響だと思います.

今の時点では緊急事態宣言による国民生活の影響は少ないと考えていますが,懸念はあります.

歴史上の独裁政権も初めから国民の私権を制限することを掲げているわけではありません.国会は閉会して,地方政権の権限は中央政権に集中します.現内閣への抑止力が働く機構が残されているか気がかりではあります.

緊急事態宣言が発令後に,国民の権利を制限するような”条例”が制定されないか注意深く見ていきたいと思います.

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まとめ

1969年以来,52年ぶりにMalaysia全土で発令された緊急事態制限令.感染症予防のための目的で緊急事態制限令が使用されたのは史上初めてです.

医療機関が逼迫しているために,民間の力を借りて感染症対策を行うという目的は素晴らしく聞こえます.

しかし,大量にPCR検査を行い新規感染者を出し,無症状者も含め新型肺炎の陽性者をまとめて医療機関に入院させた結果が,医療逼迫に繋がっているように見えます.

ようやく,陽性者のうち無症状者は自宅隔離に切り替える発表を保健省が出しました.

緊急事態宣言を発令する前に,感染症拡大防止のためにできる手立ては残されていたのではないかというのが私の所感です.

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  • この記事を書いた人

こにゃん

【経歴】▶︎理系学問を専攻 ▶︎日本にて企業就職 ▶︎入社3年目マレーシア駐在 ●マレーシア駐在員 30代 ●英語 TOEIC 950点,中国語 HSK 5級(中国語の方が得意かも?) ●旅行好き,一番心に残っている旅は新疆(ウイグル) ●資産形成中 ■000万円,1億円資産ができたら経済的自由の道へ マレーシアお役立ち情報を発信しているので,Twitterもフォローしてね.

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