東Malaysiaのさらに東にあるSemporna・Sipadanでおすすめのホテル・リゾートを探されていませんか?
本記事では,東Malaysiaにある秘境リゾート「Sipadan Kapalai Dive Resort」に滞在したレポートを紹介します.
東南アジアの海上リゾートとしてはMaldivesが有名ですが1泊10万円以上します.しかし,「Sipadan Kapalai Dive Resort」ならば1泊2万円から海上コテージ体験をすることができます.
こんな方におすすめ
- 透明な海でダイビングを楽しみたい方
- 海上コテージで休暇をのんびり過ごしたい方
- 恋人との思い出づくりの海外旅行をしたい方
リゾートからから15kmほどの距離にあるSipadan島は世界中のダイバーたちを集めるダイビングの聖地のような島で,透き通るような海と特殊な海底構造のため身近に魚を見ることができます.
本記事のポイント
- Sipandanは東Malaysiaの島々でダイバーの聖地として有名
- 映画「ウォーター・ワールド」のような世界観
- 透き通る海水の先に広がる足元の珊瑚礁
私はMalaysiaで駐在員をしています.自宅があるKuala Lumpurの自宅を出てから,リゾート「Sipadan Kapalai Dive Resort」に着くまでの道のりからリゾートでの宿泊した体験をまとめました.
「Sipadan Kapalai Dive Resort」に対する宿泊評価は次になります.
価格 | 5.0 |
部屋・設備 | 4.5 |
接客 | 5.0 |
食事 | 3.0 |
行きやすさ | 2.0 |
総合 | 3.9 |
「Sipadan Kapalai Dive Resort」への行き方・宿泊費用は前半記事にまとめましたので,次のリンクをお読みの上で本記事を読んでいただけるとより理解が深まります.
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Sipadan旅行記 1日目(2泊3日)
Sipadanへの2泊3日の旅行記を綴っていきます.
旅行の1日目は,自宅のあるKuala Lumpurを出発してリゾート「Sipadan Kapalai Dive Resort」に到着するまでの移動が中心でした.
Kuala LumpurからSabah州Tawau空港までは3時間ほどだったのですが,陸・海の移動に時間がかかりました.
予約の間違いがないか心配はありましたが,なんとかリゾートに到着できて安心しました.
KLIAに滑り込んで飛行機に搭乗
朝5時半に起きて簡単な朝ご飯を食べて,配車アプリ「Grab」で空港までの運転手を見つけました.
2021年後半になってから運転手を見つけるのに半時間以上もかかり料金も高騰しています.
空港に行く当日に「Grab」を利用することに一抹の不安はあったのですが,幸運なことに15分ほどで運転手がコンドミニアムまで来てくれました.
45分ほどの運転でKLIA(Kuala Lumpur国際空港)に到着.
Malaysia国内線に乗るのは久しぶりだったので,ワクワクが止まりません.
飛行機に乗るとマスクが配られます.
Malay航空の機内食は可もなく不可もなくでした.鶏肉の炒め麺とクッキーです.
窓の外の光景を見ながら,東Malaysiaの光景を眺めていると随分と遠くに来た気がしました.
まるで外国のように厳しい入管があるTawau空港
Sabah州北東にあるTawau空港は主に国内線を扱っている小さな空港で,荷物受け取りレーンは二つしかありませんでした.
同じSabah州にある州都Kota Kinabaruの空港はもっと大きかったので,国際空港と地方空港の大きさの差に幾許か戸惑いました.
Tawau空港で驚いたことは,入管検査が非常に厳しいことです.
Malaysia国内旅行でも,私のような外国人はパスポートの提示を求められることは認識していたのでパスポートを携帯していました.
Tawau空港の入管検査員はパスポートの有効なビザを確認して,帰りの便の日付がビザの有効な期限内かどうか確認をしていました.
私のビザが数ヶ月後に切れることを指摘すると,入館検査員は事務室に行くと上司と相談のうえ,帰りの便の日付がビザの期限内だから許可するという判断になり私を通してくれました.
Tawau空港のあるSabah州は,Malay半島とは異なる入管体制をとっていることは聞いていましたが,まるで外国に旅行するような厳しいパスポート確認に驚きました.
Tawau空港からリゾートに着くまでの道中は先は前半の記事で解説したので割愛をします.
長旅を終えてリゾートに到着します.
Semporna港の海水はお世辞にも綺麗ではありませんでしたが,リゾートに近づくにつれて透明度が増して,エメラルド色が際立って行きます.
船が停泊所に固定されると,受付に案内されます.
荷物は係員の人が運び出さしてくれて,check-in後に一緒に部屋まで運んでくれます.
レストラン内の受付
受付では施設の説明を受けました.
海の生態系を傷つけないようにゴミは海に捨てないことはもちろんのこと,泳いでいる時などに海洋生物に触れないようにすることを注意されました.
4G電波はリゾート内で使用できるのですが,Wi-Fiは通じていませんでした.
最後に,部屋に備え付けてある”赤いボタン”について,誤って押すと大変なことになると説明されます.この”赤いボタン”は後ほど部屋の紹介の際に触れたいと思います.
足元でニモが泳いでいるレストランで昼食
レストラン内の受付でcheck-inを済ませた頃には,午後2時ごろになっていました.
部屋に入る前に,そのままレストラン内で昼食を頂くことになりました.
昼食はbuffet形式でした.お昼ご飯には遅い時間だったので,レストラン内にはあまり人がおらず,料理はすでに冷めてしまっていました.
窓際の席でゆっくりとお昼ご飯を食べました.
リゾートの下は水深1mほどの岩底となっていて,岩のうえに柱を立てて建物が立っています.
レストランの外からはエメラルド色の海水が間近にあり,しかも水底の珊瑚礁も見えます.
少し怖かったのはレストランの床は板を張り合わせてできているのですが,板と板の隙間が空いていることです.
床の隙間から魚が泳いでいる様子が見えて素敵だと思う一方で,間違えて持ち物を落とさないように緊張しました.
レストラン横はロビーになっていて,ソファーとTVが置かれていて,食事以外にもゆっくりと過ごすことができます.
映画『Waterworld』の世界に迷い込んで
リゾート「Sipadan Kapalai Dive Resort」の雰囲気は,Kevin Costner主演の映画『Waterworld』を彷彿とさせます.
子どもの頃に親と一緒に金曜ロードショーで観たときの印象が強くて,「海の上で独立した社会共同体とはどんな感じだろう」という興味だけは今に至るまで残っていました.
Malaysiaの南シナ海でまさしく映画の世界を体験することができました.
皮肉ですが,この海に浮かぶ楽園は過去に海賊に襲われたことがある点も映画『Waterworld』と重なります.
リゾート内は徒歩・自転車・電動バギーで移動
Check-in後は,荷物と一緒にバギーに乗ってコテージ前まで運んでくれます.
滞在中の移動は,次の3つとなります.
- 徒歩
- 自転車
- 電動バギー
電動バギーの数に制限があり,バギーの速度も速くないので,バギーを待っても直ぐにはつかまりませんでした.
徒歩
リゾート内には全部で約60ほどの水上コテージがあり,コテージ同士の感覚は100mほど空いているので,端から端まで徒歩で移動するには時間がかかります.
水上に浮かんだ歩道橋を歩くと1時間はかかりますので,リゾート滞在中は散歩で困ることはありませんでした.
自転車
無料で自転車は貸し出されるのですが,リゾート全体で10台ほどしか自転車がなく先着順で自転車が貸し出されるため,私は利用することができませんでした.
リゾート全体を周るには自転車が快適だと思います.
夜は星が見えるほど暗くなるので,夜に歩道橋の上を自転車で走行する際には充分な注意が必要です.
歩道の端にはライトがついているのですが,柵がないところが多いためうっかりすると海に落ちてしまいます.
電動バギー
電動バギーは無料で利用できるのですが,リゾート内で数台しかなくバギーを利用するのに10分以上待つことになります.
食事のたびにバギーをレストランまで行くのも申し訳なかったので,荷物があるcheck-in/-outの時しか私はバギーを利用しませんでした.
バギーは移動手段として便利なのですが,木製の歩道を走るたびに橋がガタガタと音を立てるのは冷や汗が出ます.
また,2台のバギーが向かい合わせで行き交う時も狭い歩道ギリギリになるため海に落ちるのではないかと余計な心配をしてしまいました.
窓を開けると潮風が入ってくる海上コテージ
部屋を紹介した動画をTwitterで紹介していますので,ぜひご覧ください.
\マレーシアの楽園!/
マレーシアにある海上コテージに泊まってきました。
コテージの下は透き通る海で魚が泳いでいたり、ヒトデ・サンゴがいます。海の色がエメラルド😊
何度でも何度でも泊まりに行きたいリゾート。ただし…… pic.twitter.com/rbO3ccGpLG
— こにゃん🇲🇾@マレーシア駐在員 (@Konyan_blogger) June 23, 2022
三角形の独特な形の屋根を持つコテージに入ると,部屋の中は開放的な作りになっています.
天井が高いだけでなく,窓が多いので日中は電気をつけなくても明るいです.
ベッドは2床ありました.一つは大人用で,もう一つは子ども用でした.
改造したコテージにはエアコンがついているそうでしたが,私が滞在した部屋にはエアコンはついていませんでした.
天井ファンがついていましたし,常に海風が部屋をかけ抜けているのでエアコンがなくても快適に過ごすことができます.
部屋内の海側は扉になっています.
扉を全開にすると,下の写真のようになります!
テラスと主室が空間としてつながります.
ベットから南シナ海が一望できます.
昼間の暑い時間帯はベッドに寝転んで本を読んで過ごして,朝と夕暮れの涼しい時間帯はテラス席で海をあてもなく眺めて過ごしました.
隣の水上コテージとの間隔は左右ともに100mはあり,衝立で目隠しがされているので,人目を気にせずに少し大胆な格好をしてテラスに出ても大丈夫です.
滞在中は綺麗な海に沈む夕日を眺めるのが楽しみでした.自然の壮大な劇を独り占めしているようでご満悦です.
テラスから見下ろすと5mほど下には透き通る海があります.
一日眺めていると珍しい魚が泳いでいるところを目撃できるかもしれません.
サンマのような細長い魚が泳いでいるのを私は目撃しました.時期によってはウミガメが見えるようです.
部屋の窓は観音開き(左右に開閉)ではなく,上下に開く構造になっています.
窓を上に持ち上げた後に,つっかえ棒を差し込んで開いた状態を維持します.
海の上のコテージは常に強い風が吹くため,観音開きの窓は風に煽られてしまいますが,上下に開く構造の窓であれば重力で安定します.
部屋にはバスタブがついています.
バスタブ横の扉を開けると,すぐそこに海が見えます.
バスタブに入って,ワイン片手に夕日を眺めるなんて体験もできます.
トイレとシャワーもあります.シャワーは暖かいお湯が出ました.
コテージの設備は全体的に古い印象を受けましたが,清潔に掃除されていて,伝統的なコテージのデザインを含めて雰囲気は良かったです.
部屋にある緊急ボタンとは?
部屋の中にあり異彩な空気を醸し出しているところこそ,入り口の扉すぐ横にある”赤いボタン”です.
クイズ番組で答えるときに押すような大きなボタンがひとつあるだけの簡単な装置なのですが,なぜコテージの中にこんなボタンがあるのかが不思議です.
ボタンの下には「Emergency button 紧急按钮(緊急ボタン)」と書かれています.
実はcheck-inの時に説明を受けるのですが,「緊急ボタン」は火災報知器でも何でもなく,この緊急ボタンを押すと5分以内に海軍の兵士が部屋まで駆けつけてくれます.
そうなのです,「緊急=海賊の襲撃」を意味しています.部屋から見える海の先に,海賊が向かってくる姿が見えたらすぐにボタンを押さなければなりません.
「海賊の襲撃に備えて部屋に緊急ボタンがあり,ボタンを押すと5分以内に海軍が駆けつけてくる」という説明を聞いたとき,背中がぞくっとしましたが私は防御体制が構築されていると前向きに捉えました.
ですので,間違っても滞在中はうっかりボタンを押さないように気をつけていました.
スノーケリングで珊瑚礁を鑑賞
Check-inを済ませて部屋で荷物整理をした後は,早速,海で泳ごうと思いリゾート内で水泳できるところに移動しました.
ダイビング向けの設備を提供している場所で,レストランの向かい側にあります.
私が訪れた時はダイバーの方々が真剣な眼差しで案内人の人の説明を聞いていて緊張感が私にも伝わってきました.
私はダイビングの説明を聞いているみなさんの邪魔をしないように静かに後を通り過ぎて,水泳用具貸し出し窓口でスノーケリング用具を借りました.
水中眼鏡(RM 16)とスノーケル(RM 7)をレンタルしました.
料金の支払いはcheck-outの際になりますので,その場で現金を持っていなくても借りることができます.
スノーケリング用具を身につけて海に飛び込みます.
数メートル先の海底には珊瑚礁やヒトデが至る所にあります.
私の人生の中でもこんなに珊瑚礁を一度にたくさん観たことは初めてです.
30分ほどスノーケリングをしただけでも,Sipadan周辺の海が非常に貴重な海であることが分かりました.
ダイビング事務局の横に,軽食とコーヒーを無料で提供してくれる小屋があります.
ここでタオルも借りることができますが,ダイバー優先でタオルが支給されるため,スノーケリングをされる場合は自分でタオルを持って行った方が良いです.
リゾートに駐在する海軍
スノーケリングを楽しんだ後は,広いリゾート内を散策しました.
リゾート内には海軍が駐在していて,軍の施設があります.
リゾートの伝統的な木造建築の雰囲気になじむように,軍の施設全体も木でできてますが,全体が緑の葉で覆われていて中は窺い知ることができません.
水上に浮かぶ円形の要塞は映画『Waterworld』を彷彿とさせませんか?
ダイビング事務局の横にも目立たないように,軍の見張り小屋が設置されています.
遠くの地平線から外国船が現れないか見張っています.
リゾートの先端まで散歩すると高い塔があり,夕日を眺めようと思い塔を登り始めました.
塔の2階まで登ったところで,最上階にいる人から「ここは軍隊の施設だから立ち入ってはダメだ」と忠告されてしまいました.
小高い塔の正体は軍の見張り台だったのです.
塔の上から日の入り・日の出を見れたらどんなに素敵だろうとは思ったのですが残念です.
夜の海上散歩
午後5時半くらいには空全体が暗くなり始め,午後6時くらいには真っ暗になります.
日本に住んでいる人からすると当たり前と思われるかもしれません.
しかし,Malay半島のKuala Lumpurに住んでいると午後7時半までは外は明るいので,同じMalaysia国内でもこんなに東西で離れているんだと感じました.
Kapalai島の経度は東経118°で日本との経度差は15°ほどです.
日本とMalaysiaの時差は1時間なのでちょうど経度の差が時差で調整されて,日の入・日の出の時間はKapalai島と東京に住んでいた時と感覚が合います.
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Malaysiaで見る夕日は,紫の色が強いような気がします.
ただの気のせいかもしれません.
朝早くKuala Lumpurの自宅を出発して,午後にはKapalai島に到着して夕日を眺めているなんて,時間の縮尺が知らぬ間に変わってしまったように長い一日でした.
地平線からも夕陽が見えなくなる頃にはコテージ外のライトが照らされます.
水上コテージのテラスに取り付けられたライトが真下の海を照らしています.
透き通る海の中でライトのところだけが切り取られて,暗い海の中で浮かび上がっていて神秘的でした.
部屋の電気を消してテラスに出ると,照明に照らし出された海底とその先にある真っ暗闇と対面します.
テラスの床板の間からもれ出る光がワクワク感を高めてくれます.
夜は寝るまで,お酒を片手にテラスで海を見ていて何か海洋生物が通りかからないか観察していました.
水上コテージ同士の間隔は離れていて,みんなダイビングで疲れているためか,夜9時くらいには水上コテージは波の音しか聞こえませんでした.
夜に散歩を出ている人は少なくて,レストランに向かう宿泊客とたまにすれ違うくらいでした.
海に浮かぶリゾートは暗闇の中でより一層と魅力的になります.
リゾートの中庭にあたるところに球形のライトがかけられていて,とてもおしゃれでした.
散歩をしているときに,リゾート内で1箇所だけ砂浜がある場所を見つけました.
リゾート従業員の宿舎のあるところだったため,砂浜を歩くことはできませんでした.
Kapalai島という名前がついているだけに,干潮の時にはもう少し広い砂浜が現れるそうです.
私のような宿泊客は短い期間,水上生活を優雅に過ごして帰っていくだけですが,リゾート従業員の方は地に足がつかない生活を数ヶ月単位で送っているので想像もつかない苦労があるんだろうと思います.
例えば衣服の洗濯も,限られた真水を使わなくてはならず大変そうです.
リゾート内には何と球技場がありました.バスケット・コート一面分の広さで周りは高さ10mほどの鉄網で覆われています.
「誰が水上のリゾートまで来て,バレーで遊んでいるんだろう?」と疑問に思ったのですが,常駐する海軍兵が運動のために使っているようでした.
夜空に輝く星が見える!
夜空を見上げると輝く星々が見えました.歩道から落ちないように気をつけつつ,上を見上げて何の星座だろうと考えながらレストランに向かいました.
リゾートの周辺20kmには光を発する人工物が少ないので比較的夜空は暗いのですが,リゾート内の照明が明るすぎてやや星は見えずらかったです.
1日目の夕ご飯
夜ご飯は午後7時から開始ですが,少し早めにレストランに到着すると利用客はまばらでした
レストラン奥の厨房からモクモクと煙があがっていて,BBQの香ばしい匂いが漂って来ました.
リゾート滞在初日の夕食で一番美味しかったのは,「鶏の手羽先BBQ」でした.Buffetの中でもすぐになくなってしまう人気料理.
次の写真の左手に手羽先がありますが,人気で直ぐになくなっていまいます.
濃いめの甘醤油をくぐらせた手羽先をこんがりと焼き上げていて美味でした.
他にも野菜の炒め料理があり,栄養面では偏りなく食べることができます.
Buffetの最後には焼魚の料理が待っています.
レストラン担当員の人が魚の身を切り分けて,お皿に乗せてくれます.味はまずまずでした.
スープ料理もありました.
中華風の味付けで,大根のような根菜に味が染みていて美味しかったです.
食後のお口直しに果物が出されています.
スノーケリングをして少しお腹が空いていたので,大盛りに乗った料理を美味しくいただきました.
陸まで20km以上離れている海に浮かぶリゾートで,空とも海とも区別のつかない真っ暗な窓の外を見ながら食事をします
.潮風が心地よくて冷房がなくても快適に過ごせます.
Sipadan旅行記 2日目(2泊3日)
「Sipadan Kapalai Dive Resort」で迎える初めての朝.
朝の太陽に照らされて,歩道脇に飾られた花がより一層鮮やかです.
一日何を過ごそうかと考えられる心の余裕が贅沢です.
2日目の朝食
朝起きて身支度をしてからレストランに朝ごはんを食べに行きます.
朝食は明るくなった海を見ながら食べます.サラダがなくて少し残念でした.
雲一つない晴れ空になり,朝のレストラン内は少し蒸し暑かったです.
コーヒーはインスタント粉から作られているので,コーヒー好きには物足りない味でした.
Sabah産紅茶があり,滞在中はよく飲みました.
初めてSabah州で紅茶を栽培していることを知ったのですが,考えてみればKinabalu山のような標高の高い山々があるため紅茶の栽培に適した高原があるのでしょう.
海を見ながらハンモックで読書
朝ごはんを食べた後はハンモックに寝そべりながら本を読みました.
いい感じで潮風が吹いて暑すぎず,そしてハンモックが風に揺れて,小説の内容が難しくなると何度もうたた寝してしまいました.
Instagram向けの透明なカヤック
「Sipadan Kapalai Dive Resort」を紹介するときに使われる透明なカヤックは,レンタル料金 RM 50(日本円 1,400円)で借りることができます.
普通のカヤックはRM 35で借りることができます.
透明な強化プラスチックでできているカヤックは,透明なKapalai島の海水に浮かべると足元に海底が見えて,まるで数メートル空中に浮かでいるような感じになります.
漕いでみるとカヤックが一枚のプラスチックでできているので,橋の柱にぶつかるとカヤック全体が揺れて転覆するのではないかとハラハラドキドキします.
カヤック自体を楽しみたいのであれば,普通のカヤックをRM 35でレンタルした方が良いです.
最初はカヤックの底に珊瑚礁や小魚たちが見えて楽しいのですが,カヤックを漕いでいると徐々に水飛沫が内側に溜まり底が見えなくなっていきます.
カヤックを止めて海を見ていると手の届きそうなところを魚が群れで泳いでいきます.
カヤックは家族連れで利用していることが多かったです.
日中は日差しが強く遮るものがないので,カヤックに乗るのは夕方の日が落ち始めた頃がおすすめです.
2日目のお昼ごはん
お昼ごはんはデック席に座り,海を眺めながら食べました.
お昼ごはん後は休憩して,30分ほど海の中を泳ぎました.
スノーケリング用具をつけなくても,ゴーグル越しに海底のヒトデが見えて,魚と一緒に泳ぐ体験ができました.
夕暮れ前の海鳥の狩り
部屋に戻りテラスで入道雲に似た雲を眺めていると,海鳥たちが興奮したように鳴き声を発します.
海鳥が一斉に海の中に飛び込んでいきます.鳥たちが狩りを始めた真下には魚の群れがいるのでしょう.
リゾートから数百メートル先には魚の群れが泳いでいるような深い海になっていると思うと,改めてKapalai島が浮島になっていて周りは急な崖になっているんだろうと想像できます.
Sipadan旅行記 3日目最終日(2泊3日)
Check-out前日の夜に,受付の夜勤担当の人に翌日のTawau空港を出発する飛行機の時間を伝えると,翌日の乗船枠を確保して伝えてくれます.
その時に,スノーケリングなどのレンタル料金とJetty料金 RM10を合わせて支払いました.
最終日当日は荷物を持ってレストランで朝食を食べて,そのまま船に乗り込んで港町Sempornaまで出発しました.
船には休暇のためSempornaに戻るリゾート従業員が同乗しています.
遠ざかっていく「Sipadan Kapalai Dive Resort」を振り返り,あっという間の2泊3日でした.仕事の調整ができれば,もう数日滞在をしていたかったです.
Malaysia国内に住んでいるとはいえ,Sabah州の孤島にあるリゾートにはいつでも来れるわけではないので,後ろ髪を引かれるような思いでした.
帰りは晴れていてより風景がはっきりと見えました.
行きの船では見えませんでしたが,帰りの船ではSemporna近くの水上に建てられた村を見つけました.
100m奥まったところにある陸地になぜ住まないんだろうと不思議に思ったのですが,陸地と思っていた緑は海中植物でした.
船で80分かけて港町に戻ると海水はすっかり濃い青色になっていて,エメラルド色の透き通る海水ではなくなってしまっています.
帰りのバスが来るのが遅く30分ほど事務室で待ってからようやくバスが迎えに来てくれて,1時間ほどかけてTawau空港に向かいます.
片道1車線の田舎道を飛ばして走る運転手で,目の前の遅い車をどんどん追い抜いていく時は心臓が止まるかと思いました.
Malay航空のカウンターで荷物を預けて,空港内の珈琲店で久しぶりのコーヒーを楽しんで出発の時間を待ちます.
空港内はお店が少なくて,2時間以上前についてもあまり買い物をすることはありませんでした,読み残している小説の読みながら出発を待ちます.
考え事をしながらTawau空港にいる人たちを観察していると,Sabah州の民族と思われる,肌の色がMalay系とは異なる人々がいます.
女性でもhijab(Musulimの女性が頭に巻く布)を被っていない人が多いです.
出発予定時刻から15分ほど遅れて飛行機が離陸しました.
海の真ん中に浮かぶリゾートで過ごした2泊3日がもう夢のように思えてきながら,Kuala Lumpurの自宅に帰り現実世界に戻っていきました.
まとめ:珊瑚礁をまた見る日までしばしの別れ
Siapadanにある「Sipadan Kapalai Dive Resort」での滞在記をまとめました.
ダイビングをしない私でもリゾートの滞在は記憶に深く刻まれるものでした.
ふと足元を見ると,透き通る海水の先に珊瑚が見える生活は非日常すぎて,逆に当たり前のようにすら思えてきます.
日本からSipadanへ訪れるには半日以上の時間がかかりますが,移動時間以上の体験ができるおすすめの旅行地です.
周辺海域では海賊が出ますので,治安については最新の状況をお調べください.
ここまで本記事をお読みいただきありがとうございます.
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